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レポート4 「好き好き催眠術に挑戦」

レポート4 「好き好き催眠術に挑戦」

大阪で開催された催眠術OFF会に参加してみた。ナマで見る催眠術に感激。OFF会で気づいた事をテキストして暗示文を修正。誘導の流れを意識する。

【結城は経験値を少し稼いだ。催眠術レベルが少し上がった気がした】

いや、上がった。出来る。成長した。立派になった。もう手に取るように分かる!こういうのは思い込みが重要だ。良い方向に目を向けて自分を騙そう。

さて、今回は大学の友人たちに催眠術をかけてみたinカラオケボックス。カラオケも3時間を越えるとだんだんと疲れてくる。叫んでたので喉も痛い。歌うのも飽きてきたのでみんなでお喋りタイムに突入。よーし、催眠チャンス。

「結城くんの楽しい催眠術ショー!」
「わー。ぱちぱちぱちー」

拍手してくれた女の子の横に移動する。はじめましてー。何処から来たの?大阪催眠術OFF会で会得した5円玉誘導開始。ゆれるよー、左右に揺れるよー。今度は前後にゆれるよー。この指の幅くらい大きく揺れるよー、次は回るよー。

「ええ、何で? うわ、うわわ。ええー?」
「もーっと回るよー。大きく、大きく。もっとー回るよー」

ぐるんぐるん回っている5円玉。この技は反応は良い。前の飲み会でも受けた。まさに対飲み会用必殺技としてはちょうど良いのではないだろうか。簡単だし。5円玉の次はカタレプシー。手を組んでもらって誘導する。でも入らない。

「抵抗しちゃダメだよ。心をゆだねないと掛からないんだろ?」
「…かかっちゃうとどうなるの?」
「あ、そうか。そういえば全然説明してなかったね。これは失敗」
「よし、じゃあ俺たち外で待機してるからじっくりやってくれ」

友人たちが部屋からゾロゾロと出て行く。こんなに集中できる環境になるとは。よーし、気合入れていこう。きちんと説明して入りやすいように環境を整える。ペンライトを取り出し見てもらう。まぶしくならない様におでこを照らす。

「この光を見つめてください。じーっと集中してみつめてください」
「目が疲れてきたら、まぶたをそっと閉じてください」
「貴方は今、岬にある真っ白な灯台の展望台にたっています」
「ゆっくりと降りていきます。20、19、18…3、2、1…」
「ゆらゆらと体が揺れてきます。とても気持ちのいい状態です」
「私が指を鳴らすといつでも貴方はこの世界に来る事が出来ます」
「では、いまから3分、時間をあげます。この世界を楽しんでください」

ゆらゆらと揺れている女の子。以前よりかなりスムーズに誘導できた気がする。携帯電話の時計を見る。3分が妙に長い。女の子を見る。ゆらり、ゆらり。
うーん。可愛い。トランス状態に入っている女の子は可愛い。かなりラブリーだ。外で待機中だった友人たちをご招待。リクエストのあった味覚変化の暗示を囁く。

「ウーロン茶が甘くなってきます。カルピスみたいにあまーくなってきます」
「はじめはあまり甘くないけれど、コップを回すとだんだん甘くなります」

けっこう深く入っていたようなのでゆっくりと覚醒させる。おはようございます。

「………。ん、おはよー。…いただきます。あ、うん。甘い」
「そっかー、でも見て。コップ回すともっともっと甘くなるよ。ほら」
「あー。凄い。砂糖入れたみたいに甘い。えー、すごいー。」

好感触。ここまで綺麗に入ると嬉しくなってくる。いけるぜ、好き好き催眠。
アイスティーに入れたガムシロップを取り出す。どうみてもプラスチックのゴミだ。しかしこれからこのゴミが大好きになるのだ。うわー、想像しただけで楽しい。女の子の顔の前で指を鳴らす。ぱちん。目が閉じられて首がすうーっと落ちる。
ああ、なんて素晴らしいこの瞬間、この一瞬。催眠術やっててよかった。

「そう、もっと深く。もっと深く降りていきましょうー。もっともっとふかーく」
「貴方は今、どこまでも広がる真っ白な世界にいます。どこまでも真っ白です」
「とても自由な気持ちです。どこまでも広がる大らかな世界。心地よいです」
「貴方が目を開けるとガムシロップの殻があります。とても綺麗ですね」
「貴方にはガムシロップが此処にある、その理由がすべて分かります」
「とても大切なものです。しっかりと手でもっていましょう。綺麗ですね」
「色がとても鮮やかです。キラキラと輝いて見えます。とてもステキですね」
「他の人がそれをけなすかも知れません。売ってくれとも言うでしょう」
「ですが他人が何を言おうが関係ありません。貴方は知っているのです」
「このガムシロップの本当の価値を」

ゆっくりと覚醒させる。そしてテーブルの上にガムシロップを転がしてみる。目が釘付けになってしまった。じーっとガムシロップを熱い視線で見ている。そっと手を伸ばしてガムシロップを握り締める。じっと見てる。では、どうぞ。

「ねぇ。そのゴミ捨てようよ。もう空っぽでしょ?」
「…。」 ← 首をプルプルして否定
「じゃあ、ちょっと貸して。ちょっとだけだから」
「…ダメ」
「わかった、100円で買おう。どうだ?」
「いや、…ムリ」

ガムシロップを奪おうとする友人たち。そしてガムシロップしか見ていない女の子。不思議な光景である。友人がデジカメを回す。それでもガムシロップしか見てない。ここで暗示を強める意味で、ガムシロップを褒めてみた。

「綺麗だね。ほら、こことか照明に光ってキラキラしてるね」
「…うん」
「そうだね。こういうものは世界に一つしかない大切なものだよね」
「…うん」
「これは君の元に来るようになっていたんだよ。これってやっぱり運命?」
「…うん」

ガムシロップをぎゅっと握り締めている。うわぁー。可愛い。強烈にラブリーだ。しばらく眺めていたい光景だが、あんまり飛ばしすぎると疲れるかもしれない。
被験者のことを忘れてはいけない。じっくりと覚醒法をして暗示を解いていく。

「貴方の前には大きな青い炎が見えます。ゆらゆらと燃えています」
「貴方にかけた暗示や、疲れ、だるさが炎に吸い込まれていきます」
「炎が小さくなっていきます。そしてゆっくりと消えてしまいました」
「貴方の中にあった暗示もすうっと消えていきました」
「10、9、8、・・・・・・・・・・3、2、1、ハイ! おはようございます!」

目を覚ました女の子は自分の手の中にあったガムシロップを見る。
そしてすぐに捨てた。愛とは儚くもろいものである。

「いらない。うわーもう。いやー」
「どうだった。面白かった?」
「うん」
「それは良かった。喜んでもらえて」
「うーん。でもちょっと頭が疲れたかも」
「そっか、普段では使わない部分を使ってるからね」

その後、指パッチンから覚醒法。頭の重さを光のイメージで吹っ飛ばす。ついでに明日からもスッキリ起きれるように元気の出る暗示を入れて終了。

「スッキリと目が覚めるのかー。ありがとー」
「いえいえ、こちらこそありがとう」

そんな感じで好き好き催眠大成功。次は健忘とかにでも挑戦しようかなー。カラオケ終了後、飲み屋へ。カクテル飲んでハッピーに。楽しい一日でした。

>>レポート5 「楽しくなる催眠術をかける」



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